こんにちは。
理学療法士兼個人コンサルタントの湯浅です。
本日は人間は元々、肉食なのか?草食なのか?ということを考えていきたいと
思います。
現在の食生活の中で「野菜をたくさん食べると健康になれる」
「肉をたくさん食べている人は長生き」など様々な情報で溢れかえっています。
そして、その情報に振り回されている方もたくさんおられます。
TVでバナナが良いと言えばスーパーのバナナがなくなり
豆腐が良いと言えばスーパーの豆腐がなくなり・・・・
冷静に考えて、この現象はどうなのでしょうか?
私は国民の思考が停止している象徴だと感じます。
さて、では実際どんな食べ物を食べるといいかということを
考えた時に非常に参考になるのが、歴史や民族、比較解剖学などです。
今回は比較解剖学から肉食と草食について考えていきたいと思います。
まずはこの表を見てください
少し見にくいですが、これは腸/体長比です。
つまり身体の長さに対しての腸の長さを比率で表したものです。
これで見ると明らかに身体に対して腸が短い群と腸が長い群がに分かれると思います。
ライオン、オオカミ、猫などの肉食動物は腸が短く
馬や牛、羊などの草食動物は身体に対して腸がより長いのです。
では人はどうでしょうか?
人の腸の構造はライオンやオオカミなどの肉食動物と似ています。
続いて胃を見てみましょう
牛や馬、キリン、ラクダなど草を主食にしている動物のほとんどは
反芻動物とも呼びます。(胃が4つある)
反芻とは一度飲み下した食物を口の中に戻し、噛み直して再び飲み込むこと
を意味します。
なぜこんなことをする必要があるかといいますと
草に含まれる食物繊維は消化・吸収に手間がかかるからです。
人の4倍の胃を持ち
少なくとも人より3倍以上大きな腸/体長比を持つことでようやく
草を筋肉や粘膜を作るアミノ酸にまで分解することができるのです。
ということは人が野菜ばかり食べることはどうなのでしょうか?
たしかに排泄を促すことができます。
しかし考えようによっては
排便を促す
→身体に不必要なものを体外に出す
→身体にとって悪影響のあるものを体外に出す
→身体に悪影響のあるものを摂取しているから便意を催す
とも考えられます。
このように考えると、排便自体はすごく大切なことですが
野菜で排便を促すというのはいかがなのでしょうか?
もっと、根本的な方法を考えていきたいですね。
何を食べるのも自由ですが、このように動物同士で比較したり
歴史を知ることでどんどん健康レベルは向上します☆