こんにちは。
今回は現在、お身体に何かしらの不調を抱えている方に対して
改善のヒントとなるような内容をお伝えしていきたいと思います。
まず、医療現場で約10年勤めている私の経験から言うと
病院に通うことで身体の不調を根本的に治すのは極めて困難であると感じております。
親身になって考えてくれるお医者さんであれば
食事や運動、ストレスのことなど根本治癒につながるようなことを
教えてくれますが、大抵は薬や注射で様子をみるといった治療になります。
こういった現代医療による治療は一時的にしか効果がないどころか
長期的には逆に症状を悪化させるリスクを伴います。
特に症状を抑制する薬には要注意です。
顕微鏡が発明されて以降、ミクロ・マクロレベルで人の身体を診るといった
西洋医学が急速に発展してきました。
機械であれば部品を交換する、油をさすなど
西洋医学的な考え方を元にすれば直ります。
しかし、我々の身体はもっと複雑です。
例えば「腰が痛い」といっても
仕事での姿勢が大きく関係している人もいれば
職場の人間関係が大きく関係している方もいます。
内臓の影響で腰が痛むこともあります。
便秘の影響で腰が痛むこともあります。
物理的にみても腰より下の足部の影響が大きい方もいれば
腰より上の胸郭の影響が大きい方もいらっしゃいます。
そして実はこのような項目がいくつも当てはまり
複雑に絡み合い腰痛が出現しているパターンがほとんどなのです。
現代医療のシステムではここまで細かく評価し
根本原因に近づくことは極めて困難です。
なぜなら
整形外科では筋肉や靭帯、骨・関節の問題を診る
内科では身体の内部の問題を診る
神経内科では神経系の問題を診る
歯科では歯を診る
という具合に役割分担が決まっているからです。
役割分担を決めてしまうことで部分的に考えることの重要性が更に誇張されます。
もちろん、緊急事態に命を救う、手術で関節の変形を直す、ガンを切除するなど
西洋医学にしかできないこともあります。
しかし、現在関わらせていただいている患者様を診ていると
複数の要素が絡んで症状が出現している方がほとんどであるように感じます。
根本治癒を目指すのであれば試行錯誤をしながら
心身の不調に大きく関係していることを自分自身で探し出すしかないのです。
さて「探す」といっても何がどう影響するか知らないことには話が進みません。
そこで今回はオリジナルの問診票を作ってみました。
(前振りが長くなりすみません)
まずはご自身の生活の中で何が問題になっていそうかを
問診票から探ってみましょう。
痛みについて
・痛みが強まる動作がありますか?軽減する動作がありますか?
・いつから痛みますか?
・朝・昼・夜で痛みに変動はありますか?
・痛いところを押して痛いですか?
・痛みが天候に左右されますか?
痛み以外の症状
・冷え性ですか?
・肌トラブルがありますか?
・よく便秘や下痢をされますか?
・爪が割れやすいですか?
・足が攣ったり瞼が痙攣したりしますか?
既往歴、現病歴
・患部以外に調子の悪いところはありますか?
・内科的な疾患をお持ちですか?
・過去に血管やガンなどで外科的な治療をされたことがありますか?
・過去に交通事故に遭われたり、骨折・靭帯損傷をされたことはありますか?
・現在、毎日使用されているお薬はありますか?
運動について
・運動習慣がありますか?
・「ある」と答えられた方はどのくらいの負荷でされていますか?
じんわり汗をかく程度 息が切れるくらい 筋肉痛になるくらい
・運動前後、運動中の水分補給や栄養補給はどのようにされますか?
仕事について
・仕事で1時間以上同じ姿勢をとることはありますか?
・職場の人間関係は良好ですか?
・残業は多いですか?
・職場内に風や光が入る窓はありますか?
電磁波について
・スマホを肌身離さず持っていますか?
・スマホで毎日ゲームをしますか?
・職場や自宅でパソコンを使うことが多いですか?
・仕事で車に乗っている時間が長いですか?
・静電気でバチっとくることが多いですか?
・職場や家庭内はWi-Fi環境ですか?
・就寝時に枕元にスマホを置いてますか?
・肌荒れが気になりますか?
・慢性的に目の疲れ、頭痛や頸部痛などの症状がありますか?
食事について
・食事に偏りはありますか?
・間食はされますか?
・健康に気を使った食事をされていますか?
・ダイエットをされていますか?
「はい」と答えられた方は具体的にどのようなダイエットをされていますか?
・食べるのは早い方ですか?
・揚げ物や炒め物を食べることが多いですか?
・外食や弁当などで済ますことが多いですか?
・和食派ですか?洋食派ですか?
睡眠について
・朝起きた時にスッキリしていますか?
・朝起きた時に身体のどこかが痛いですか?
・枕にはこだわっていますか?
・日中、食後以外で眠くなることはありますか?
・普段から全身倦怠感はありますか?
・夜中に2回以上目が覚めますか?
・起きた時の掛け布団や枕、ご自身の位置は同じですか?
これらの中で当てはまることが多い項目はもしかすると
現在の不調に関係している可能性が高いかもしれません。
簡単に解説していきます。
解説
痛みについて
まずは痛みが増強、軽減する動作があるかどうかを確認することが重要です。
肢位による変化がある場合は、まずは体操などの運動から始めてみるといいと思います。
気候による変動がある場合などは乗り物酔いしやすいかなども考慮し
三半規管に介入するとよいと思います。
痛みの期間が3ヶ月以上続いている場合は
慢性的にストレス状態が続いている可能性が高いです。
食事、仕事、運動など様々なことから原因を探りましょう。
痛み以外の症状
ここで紹介した痛み以外の症状が複数ある場合は食事の見直しが必要です。
既往歴、現病歴
糖尿病やガンなどを中心とした内科的な疾患をお持ちの方は
免疫抑制状態ですので治癒力が低下しています。
基本的には食事・運動の見直しが必要です。
また交通事故や骨折、靭帯損傷、外科的手術の既往がある方は
それを機に身体が歪んでいる可能性があります。
患部以外の治療が必要かもしれません。
運動について
理想は週2回程度、大きな筋肉の筋トレや息切れしないほどの負荷での
有酸素運動を行うことです。
毎日、息が切れるほど追い込まれている方は免疫が抑制され
あらゆる疾患にかかりやすくなります。
逆に全く運動されないことも同様に免疫が抑制されます。
また水分補給に関しては運動前後や運動中に糖や塩を摂取する必要があります。
スポーツドリンクの糖はほとんどがブドウ糖果糖液糖といった
身体で使いにくい糖ですのでオススメできません。
仕事について
仕事で体調を崩される方の特徴として同じ姿勢が長時間続く
人間関係が上手くいっていない、残業時間が長いといった特徴があります。
また仕事と不調の関係が大きく関係している方は仕事が休みの日ほど体調が良いという
特徴もあります。
電磁波について
電磁波は目に見えないので軽視されがちです。
しかし、我々に大きな影響を与えています。
特に神経が集まる脳への影響は大きいです。
頭痛、目の疲れ、首の痛みなどある方は電磁波の影響があるかもしれません。
屋外での電磁波の影響を避けることは難しいので
パソコン使用時にはアースをとる、スマホを見過ぎない
通話の際はイヤホンを使う、寝る際には機内モードにする
枕元に電源やスマホを置かない、定期的にアーシングをするなどの
対策をしましょう。
電磁波が影響しているかどうかは対策して初めて判断できます。
原因不明の不調を抱えている方は上記に記載した項目を実践してみましょう。
食事について
食事については問題のない方はほとんどいません。
特にメディアから得た情報だけで健康を意識されている方は要注意です。
あとは揚げ物、炒め物をよく食べる、外食やコンビニ弁当が多い、
早食いであるなども問題です。
食事のことは当ブログでたくさんアップしていますので参考にしてみてください。
睡眠について
睡眠が上手くいっていないと副交感神経の働きが低下するため
身体の緊張状態が抜けません。痛みや全身倦怠感などの原因になります。
まずは枕の高さを気にしているかどうかは重要です。
気にしているということは睡眠に問題があると自覚しているということです。
または枕の高さを気にされるということは胸郭の撓みが出なくなっている
可能性が高いので体幹のストレッチが必要になります。
睡眠時間も大事ですが、睡眠の質も大事です。
日中、不意に眠くなるかどうかで睡眠の質を判断します。
あとは睡眠中に寝返りをしているかはどうかは特に目覚めてしばらくの調子と
大きく関係してきます。
我々は通常、寝ている間も数回〜数十回は寝返りをすると言われています。
血液を一箇所に滞らせないためには寝返りは重要です。
かけ布団や枕の位置などを確認してみましょう。
あとは携帯アプリなどでも睡眠の質や体動があるかなど確認できるようなどで
参考にしてみてください。
以上のことを参考に慢性的な不調を抱えておられる方は
生活を見直しましょう。
当たり前ですが行動を変えないと身体は変わりません。
皆様の心身が健全な状態でいられることを願っております☆