こんにちは。
理学療法士兼個人コンサルタントの湯浅です。
本日は母乳から学ぶ油のことをお伝えしていきます。
今、流行りの油と言えば何でしょうか?
フィッシュオイルや亜麻仁油などのオメガ3ですね。
反対に動物性の脂肪は心筋梗塞などの原因になるから控えるようにといった情報が
蔓延しているように感じます。
実はアメリカのアンセル・キーズという研究者が「飽和脂肪酸が諸悪の根源だ」という
考え方を発表したのですが、彼は1950年代後半に、その意見を180度転換し
心臓病の急増は硬化植物油脂が原因となっていると発表しました。
これにより商品が売れなくなると考えた食用油脂業界は、即座に対応を考えました。
その結果「硬化油脂に含まれている飽和脂肪酸だけが身体に悪い」と無理矢理に結論づけ
それ以来、飽和脂肪酸が悪、不飽和脂肪酸が善という考え方が広まっていったのです。
このようにどの業界もそうですが
利権により事実とは異なることが平気で広まっている現状があります。
さて、本題に戻りましょう。
人の母乳というのは赤ちゃんが育つのに最も大切な栄養になります。
それを理解することは赤ちゃんの延長の我々にとって重要な栄養を
理解することと同じであるとも考えることができます。
では実際、母乳の脂肪酸の構成要素はどうなっているのでしょうか?
飽和脂肪酸48%、一価不飽和脂肪酸33%、多価不飽和脂肪酸16%となっています。
このように卵、肉、乳製品といった動物性の脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸が
最も多いことがわかっています。
逆にフィッシュオイルや植物油脂などの多価不飽和脂肪酸の割合は最も少ないことも
わかっています。
実際、母乳と粉ミルクを比較した場合に
植物油脂が多く含まれる粉ミルクで育った赤ちゃんの方が
アレルギー体質になりやすいことがわかっています。
このような事実から考えると、現在の流行りの脂肪酸(特にオメガ3)はどうなのか?
ということを今一度考え直してみた方がいいのではないでしょうか?
真実はTVやインターネットでは見つかりにくいです。
真っ直ぐな情報を直感的にキャッチしていけるよう常にアンテナを張り巡らせましょう☆