こんにちは。
リハビリ業界では「姿勢」という言葉が良く飛び交います。
私も昔は患者様の「姿勢」をよくすることがリハビリだと思っていたのですが、
今では、真逆の考えになり「姿勢」という言葉自体があまり好きではありません。
Wikipediaで「姿勢」と検索すると
姿勢とは、重力に対してバランスを取っている時の姿である。
と出てきます。
この「姿」というのは静止している状態を指します。
では我々の身体はどうなっているでしょうか?
昔の理科の授業などで物質の最小単位として「原子」があることを習った
と思います。しかし、今ではもっと小さい物質が発見されており
その物質を「素粒子」と呼びます。
素粒子を目視できるサイズまで拡大すると
何と・・・・・・・
振動しているのです。つまり常に動いているのです。
姿勢を良くすること→静止すること
物質の最小単位→動いている
何かおかしくありませんか?
生命の本質として常に動き続けていないといけないのに
姿勢を良くしようとしている人は静止しようとしている。
これでは矛盾が生じますね。
実際にリハビリの対象となる患者様には
背中が丸くなっている患者様もいれば、背筋がシャキっと伸びている
患者様もいます。
どちらがいいというわけでもなく
どちらが悪いということでもありません。
その状態から伸びることができるか、丸くなることができるか、
捻ることができるか、横に傾けることができるか。
私が最も大事にしているのは「動きの幅です」
実際、農作業などで腰が常に曲がった姿勢の方は
伸ばすことが難しくなりますし、
親や顧問の監督などから姿勢を伸ばすよう厳しく言われている子供達は
背中を丸くすることが難しくなります。
姿勢には絶対にこだわらない方がいいです。
じっと止まっている時間を短くすることが重要なのです。
特に仕事でほとんど動かれない方は30分の1度は
その場で身体を動かす、立って歩くなど
「動くこと」をこころがけましょう☆