扁平足・外反母趾にはインソール

足や靴の問題について

こんにちは。

 

今日は足のことについてお伝えさせていただきます。

 

整形外科で勤務させていただく中で、

 

扁平足の小・中・高生が極めて多いことに驚いております。

 

私が学生の頃は、扁平足で足が痛くて病院に行くような友達は

 

ほとんどいなかったように感じます。

 

なぜ、段々とこういった子供達が増えてきたのか?

 

遺伝的な要素もあるかもしれませんが、

 

それよりも環境的な要因が大きいと感じております。

 

大きく分けて考えられる理由が二つあります。

一つ目に

地面が平坦になったこと、裸足で外を歩く機会がなくなったこと。

が考えられます。

我々の足というのは本来、環境に応じて自然に硬い足になったり、

柔らかい足になったりするようにできています。

しかし、近年道路が舗装され、凸凹道や砂利道などがなくなり、家の周りや

学校の授業でも危ないからという理由で裸足では歩かなくなりました。

そうなると外部環境が変わらないために、足が環境に応じて形を変える

必要がなくなり扁平なままとなってしまいます。

二つ目に

履物が変わったことです。

最近の子供達を見ていると、結構な確率でクロックスやクロックスもどきを

履いています。それも小学生になる前の幼稚園児でも履いているところを

良く見かけます。

扁平足というのは踵部分の距骨下関節という関節が内側に倒れた状態

(オーバープロネーション)から連鎖して起きることが非常に多いです。

ですので踵部分が不安定なクロックスは扁平足を引き起こしかねません。

 

では扁平足や外反母趾になってしまったらどうしたらいいのでしょうか?

 

全身のどこにも症状がなければ放っておいたらいいです。

足の痛みや腰の痛み、首の痛みなどが現れるようでしたら、

治療を行う必要があります。

 

扁平足・外反母趾に対する介入としては運動療法、装具療法(インソール)

あります。

 

私の臨床経験上、扁平足が体操をして改善したという方は見たことがありません。

あくまで私の中では扁平足・外反母趾に対して運動療法は根本的な治療には

ならないと考えています。

私が扁平足・外反母趾の患者様に対して行うことは

①身体の使い方を練習する(主に骨盤・体幹)

②踵荷重を練習する

③インソール・靴のアドバイスをする

です。

その中で今回は③のインソール・靴について紹介させていただきます。

まずインソールについてですが

世の中には本当に様々なインソールがあります。

多いのはクッション性を重要視したインソール、土踏まずを過剰に持ち上げた

インソールです。

ですがこれは大きな間違いです。

なぜなら、我々が疲れることなく長く歩けるのは床反力の恩恵を受けているからに

過ぎません。というのも皆様、砂浜を歩くのと、陸上を歩くので同じ距離なら

どちらが疲れますか?

 

 

砂浜ですよね。

でも砂浜の砂の上に乗った瞬間は気持ちいいですよね。

それと同じでクッション性の高いものほど乗った瞬間は心地良いけど

確実にすぐに疲れます。

土踏まずを持ち上げることに関してですが、扁平足の程度によっては

必要な場合もあります。しかし、崩れの大元は踵にあります。

踵に安定感を出すことが最優先となります。

その二つの基準を満たしたのがsuperfeetというインソールです。

これは扁平足や外反母趾でお悩みの方には本当にオススメです。

 

次に靴についても踵部分が硬く安定感のあるものをオススメしています。

靴のサイズを選ぶ際に、踵が不安定だと足趾を握りこんでしまうことが多く、

それにより足趾に厚みがでるため、どうしても大きめを選んでしまいがちです。

あらかじめ足のサイズを測り、superfeetのインソールを入れた状態で靴を選ぶと

ピッタリのものを選ぶことができますのでぜひお試しくださいね☆

 

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